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種もみは水に浸けて芽出し処理をし、酸素供給剤(発生剤)でコーティング。播種の直前におこなう。
播種前日に田んぼの水を落とす。出芽の促進とスズメの害を防ぐため、播種直後に田んぼに少し水を入れ、播種した溝に水が通るようにする。
種もみを水に浸けて発芽の途中で止め、乾燥させたものに鉄をコーティング。保存ができ、冬場の暇なときに作業をしておくことができる。コストも通常の約1/2。
種もみは鉄コーティングで比重が重くなっているので、田んぼの水は落とさなくてよい。約5mm程度の深さに均一に播種できる。

鉄コーティング種もみの効果

稲作では、秋の収穫までに地力が落ちないように、土壌改良のために鉄分を土に入れることがある(秋落ち防止)。鉄コーティングされた種もみを使えば、播種の手間を軽減させることと、秋落ち防止を同時におこなうことができる(写真は鉄コーティングしてある種もみなので、磁石に付く)。

また、通常の直播栽培では水を落とすため雑草がはびこりやすいが、鉄コーティング種もみの直播では、田んぼの水を落とさなくてもよいため除草剤がよく効き、雑草害を効果的に抑えることができる。

   

取材協力・資料提供 近畿中国四国農業研究センター 地域基盤研究部 土壌水質研究室

   
   

苗づくりや田植えにともなう手間を省き、コストを削減するため、各地でイネの直播(じかまき)栽培の研究が進められてきた(北海道の例)。しかし、苗立ちの不安定さ、播種のタイミングや水管理の難しさといった問題から、実際にはあまり普及していない。

たとえば通常の直播栽培では、出芽した苗が浮き上がらないように、播種のときに田の水を落とす手間が必要となる。しかし今回開発された鉄コーティング種もみは、鉄の比重で浮き上がることがないため、水を落とす必要がない。代かき後の肥沃な水を流さずにすみ、周囲の水質汚濁の軽減にもつながる。

ほかにも、長期保存が効くので農閑期にコーティング作業ができる、資材費が安い、コーティングのおかげでスズメに食べられにくいという利点もある。


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